レインナビゲーター(品番1982)の品質検査報告書です。
耐水圧(耐水度)や撥水度について、数値ベースで性能をご検討いただく際の参考になれば幸いです。

検査項目について

耐水度:26,000mm(高水圧法)

耐水度は、JIS L 1092 B法(高水圧法)による試験で、試料に水圧をかけた時どの程度で水が染み出すのかを評価します。昇圧速度 100kPa/minで試験片に水圧をかけていき、水滴が3滴出水した時点の耐水圧を測定します。

なお、水圧への耐水性を「耐水性」と呼びます。一般に「防水性」と呼ばれるのは、耐水性(水の通過や浸透に対する抵抗性)と撥水性(水をはじく性質)の総称のことです。

撥水度:4級(JIS L 1092)

※原布3枚それぞれの検査結果ともに4級(湿潤がなく、小さな水滴が付着)

撥水度(JIS L 1092 スプレー試験)は、約200mmx20mmの試験片を3枚用意。試験装置の漏斗に水250mlを入れて試験片上にスプレーし、スプレー後試験片を台から外し固い物に軽く当て水滴を落とす試験です。

  • 1級:全体的に湿潤
  • 2級:半分程度の湿潤
  • 3級:小さな水滴状の湿潤
  • 4級:湿潤がなく、小さな水滴の付着
  • 5級:湿潤・水滴がない

摩擦堅牢度:4級(乾燥・湿潤ともに)

摩擦堅牢度試験(JIS L 0849Ⅱ形)は、重ね着などの衣料品同士のすれ作用による「他への色移りの程度」を評価します。

約2N(200g)の荷重で、100mmの長さを100回往復摩擦して測定します。

一般的な目安値は、乾燥で3-4級以上、湿潤2級以上といわれています(級数が低い=色移りしやすい)。

引張強さ:たて 693N/よこ506N(JIS L 1096)

引張強さ試験(JIS L 1096 A法)は、引張試験機を用いて試験片を200mm/分の速度で引っ張ることにより強度を評価する物性試験で、数値が大きいほど力に対して強いことを示します。一般的な衣類の目安は、200N以上といわれています。

引裂強さ:たて 11.2N/よこ12.2N(JIS L 1096)

引張強さ試験(JIS L 1096 D法)は、引裂試験機を用いて、切れ目を入れた試験片を引き裂くことにより強度を評価する試験で、数値が大きいほど強いことを示します。一般的な衣類の目安は、薄地で7N以上、厚地で10N以上といわれています。