レインウェア研究所:ユニフォームにレインウェアを選ぶ際のポイント

前回のコラムでは、耐水圧について解説しました。(前回の記事はこちら)レインウェア選びには、用途によっては耐水圧以外に、着用時のムレに対する性能「透湿性」「軽量感」が求められます。今回は、用途ごとのレインウェア選びのポイントについて解説します。

レインウェア選びのポイント

レインウェア選びのポイントは、耐水圧、透湿性、軽量感、安全性

レインウェアを選ぶ際、レインウェアの生地の性能を数値化した「耐水圧」が注目されます。
一方、用途によっては着用時のムレに対する生地の性能を数値化した「透湿性」やウエア本体の「軽量性」が求められる場合もあります。そして、雨の日は薄暗い天候下であるため、晴天時よりも事故が増える傾向があります。事故防止の安全対策という観点も気を付けたいポイントです。

耐水圧

耐水圧とは、生地に水が染み込もうとする力を抑える性能を数値で表したものです。耐水圧の数値が高いほど生地に水が染み込むのを防ぐ性能が高いので耐水圧の数値が高いレインウェアは防水性が高いメリットがあります。一方、水だけに限らず、汗や水蒸気などあらゆるものを通さないことでウエア内がサウナスーツのような状態となり、汗で「ムレる」というデメリットもあります。

透湿性(とうしつせい)・軽量感

耐水圧とは、生地に水が染み込もうとする力を抑える性能を数値で表したものです。耐水圧の数値が高ウエア内がサウナスーツのような状態となり「ムレる」ということを解消してくれるのが透湿性(とうしつせい)です。透湿性とは、生地の内側から外側へ水分を逃す性能のことです。また雨の中、長時間ウエアを着て作業をすることから、業務用途によってはウエアの「軽量感」が求められる場合もあります。

安全性

雨の日は薄暗く晴天時よりも事故が増える傾向にあります。そのような危険な条件下で作業をする際、レインウェアの果たす役割は「雨を防ぐ」一方で「身を守る」安全服という役割も求められます。

安全性を確保する為に欠かせないのが、薄暗い中でも着用者の存在が分かるような視認性のある色合いのレインウェアであるかということです。黒などのダーク系の色合いのレインウェアは、ファッショナブルでおしゃれな一方、薄暗い雨の中では着用者の存在が見落とされ、事故に繋がる確率が高まります。その為、できる限り視認性のある色合いのレインウェアをトキワではご提案致します。

レインウェアの安全性、反射材の部位・輝度についても注目すべき

そして、安全性を確保する為に欠かせないのが反射機能です。
それを具現化したものが反射材で、反射材はワッペンやパイピングなどの形状でウエアに施されていますが、注目すべきは反射材がウエアのどの部分に付いているかとその輝度です。車のライトは360度あらゆる角度から当たります。必ずしも反射材がついている箇所にピンポイントで当たるとは限りません。トキワでは輝度の高い反射材をウエアに施すことはもちろんのこと、反射材の付け方やお客様のご要望に合わせて後加工で反射プリントとして施すサービスも行っております。社名や団体のロゴマークなどを反射機能のあるプリントで施すことによって、オリジナル性の表現が可能です。

用途ごとにオススメの選び方

バイク用

バイク用レインウェアの選び方

バイクでの移動は、前からの雨はもちろんのこと、移動スピードに応じて風圧を感じます。その雨と風圧に耐えられる耐水圧の数値の高いレインウェアを選ばれることをおすすめします。
また、雨水は風のように様々な角度からウエア内に入り込み、不快感を感じます。首元や手首などもしっかり防水できるデザインであることが重要です。

自転車用

自転車用レウィンウェアの選び方

自転車での移動は、基本的にはバイクと似ていますが、その移動スピードは大きく異なり、「ペダルをこぐ」という運動は、次第にウエア内にムレを生じますので、透湿性があり軽量感のあるレインウェアを選ばれることをおすすめします。
つまりバイクよりはその条件下から防水性よりも透湿性を求める人も少なくありません。
また、ムレに対しては透湿性であることの他、通気性をお求めになられることもあります。
そのような際には、背中にベンチレーション機能があるような通気性を考慮したデザインであることも重要です。

ユニフォーム

ユニフォームとしてのレウィンウェアの選び方

レインウェアをユニフォームとして採用される場合は、まずはどのような条件下で使用されるのか?という用途の下に、従業員の方々の体形に合わせたサイズ展開が重要になってきますので、サイズ展開が豊富な製品シリーズを選ばれるケースが多いです。また、カラー展開においても会社のコーポレイトカラーや暗中時でも目立つ視認性のあるカラー展開を選ばれるケースが多い傾向にあります。

その他、「社名」「コーポレイトマーク」などをプリントすることもありますので、本体のレインウェアのプリントスペースや構造上プリントが可能なデザインであることも重要です。

業務用レインウェアにおけるトキワのご提案

業務用レインウェアのトキワのご提案

安心してレインウェアを導入頂くために

トキワでは長年の業歴に基づいた様々な業種の企業様へレインウェアのユニフォームの納品実績がございます。その実績をもとにお客様のご要望に合ったご提案をさせていただいております。

お問い合わせいただきましたら、まずはお客様の使用用途やご要望をお聞きし、提案内容をまとめ、製品をご覧頂きながら、よりお客様のイメージに近づけられるご提案をさせていただきます。

製品についてのお問い合わせはもちろんのこと、ご予算、納品時期や納品形態、また生地やデザインでオリジナル性を求めた別注のご要望など、ぜひお気軽にお問い合わせフォームからご相談ください。

まとめ

業務用レインウェアのユニフォームを選ぶ時は、使用用途に合わせた選択がまず何と言っても重要です。デリバリー業においても、バイクで配達をする方のレインウェアと自転車で配達をする方のレインウェアの趣向は違います。また、使用後「雨水が漏れた」など、防水性や耐久性に不安のあるレインウェアを選定すると、現場で使用する方々からは製品についての意見が様々上がってきます。

現場の方々からの意見を大切にする一方で、安全面を考慮した製品選定・オプションも大切です。雨の日は事故が増える危険な天候です。そのような条件下で着るレインウェアは視認性のあるレインウェア(目立つ色合いのレインウェア)を是非お選びください。

事故後の現場検証で「人がいるとは思わなかった」というドライバーのコメントからも分かるように、雨の日のレインウェアは雨を凌ぐだけでなく、交通事故を防ぐ安全服の役割も担っています。

業務内容や、着用するシチュエーションにあわせて、皆様の会社にとって納得の1着をお選びできるようトキワはお手伝いをさせていただきます。

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